お獅子

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三が日もあっという間に過ぎてしまいましたね。
ダンナの実家に向かう車中、信号待ちの時に「テンテケテン♪」と太鼓の音か聞こえました。
おや?と振り返ると、練習しながら目的地に向かう 獅子舞の一行が!。
何年ぶりだろう?そうそう、お正月といえば、獅子舞だったっけ。

上の「お獅子」。 
厳つい顔とは裏腹に、ゴマ餡が求肥でくるまれて、小ぶりながらもけっこうずっしり。
渋ーいお茶を入れますので、ささ、どうぞ♪。といった甘さのお菓子でした。

しおりには
「お獅子には、悪疫厄災を払う威力があると言われています。、
お正月になると日本各地の神社で新年の豊穣、悪病払いを願い 
躍動感溢れる獅子舞が所狭しと繰り広げられていました。」
…とありますが わたしの記憶の中では お獅子と神社はほとんどつながりません。

↓懐かしい思い出話をちょっとばかし・・・




母方の祖父母は、横浜の下町でテーラーを営んでいました。

服地や裏地の端切れはわたしの格好のおもちゃ。
カーテンで囲われた採寸室でかくれんぼをしたり
自宅にはないソファーで飛び跳ねたり…懐かしい思い出が詰まった場所でもありました。

お店があったからなのか、お祭りが盛んな下町だったからか
お正月には毎年太鼓と笛を従えた獅子舞がやってきたのです。

「頭を噛んでもらうと、健康に過ごせるんだよ」 

ウソだ、絶対ウソだ!と、子供心に思っていました。(←昔から虚弱体質だった^^;)
いくつになるまで噛んでもらったのかは 全く記憶にないのですが
初めて見た時の衝撃といったら…赤い鬼ががカクカク近寄ってくるようなもの。
本当に怖くて怖くて、逃げ回って大泣きしました。


最近では中華街のド派手な獅子舞くらいしか見る事がなかったので
(それはそれで華やかで大好きなんですが)
「昔ながらの獅子舞」を 身近な街で目にしたことが嬉しくて、
思わず母にも電話してしまいました。 もちろん母も大喜び。懐かしい話に花が咲きました。

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一緒に引き出された思い出話をもうひとつ。

祖父母がテーラーを廃業する頃、わたしは20代半ばで 
古いものには全く興味がありませんでした。
足踏みミシン ずっしり重いアイロン 数々の道具や生地…今の私には宝の山。

どうしてあの時…と思わずにはいられませんが
あの場にあった空気も音も ありありと記憶していることに 今日気付きました。
余り布で作った針刺も 刺さっていたマチ針の色までも。
パンドラの箱が開いた…まさにそんな感じで驚きました。

今年98になるというのに、一日一日を懸命にを生き抜いている祖父の手と私の手。
去年並べてみるまで、こんなに似ていたなんて思いもしませんでした。
記憶や認識なんて、案外曖昧なものなのかもしれません。

記憶の片隅には、まだまだたくさん 埃をかぶったパンドラの箱がありそうです。
年月を経るごとに愛しさを増す思い出達。
嫌だったことのあれこれも 長生きするうちには熟成して昇華されるのかもしれません。

近いうちにおじいちゃんの顔を見に行って、獅子舞の話をしてみよう。 
祖父のパンドラの箱も開くかな??。
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by umix-cima | 2007-01-03 22:55 | 日々のこと
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